ヴァルプルガの詩 [PC(Windows)]

ヴァルプルガの詩

本作は、主人公と人外なる人達と出合い恋をしていくと言う内容を描いた乙女ゲームです。

4月半ば、新学期に少し遅れて、主人公のクラスに転校生がやってきた夕方、主人公は立ち寄った廃屋で、転校生に良く似た人外の者(魔物)に襲われる。危機を救ってくれたのは、魔物と敵対している人狼一族の双子の兄弟。人狼一族の双子の兄弟と優しい兄に守られながら、主人公は生き残る道を探していくと言うお話です。

未読回収のきつさ

このゲームクリアした後の余韻を一切残してくれません。何故なら攻略対象4人のシナリオの未読部分の回収を行い、既読率を100%にしないといけない作業があるからです。
未読部分の回収をするためには、まず全ての選択肢を選びます。が、それでも既読率が100%になりません。なぜなら、同じ選択肢でもキャラクターの好感度によって会話の内容が異なるものもあるので、好感度の調整が必要になってきます。
ここまで来ると作業になり、プレイしていても楽しくありません。
ちなみに全て回収しないと攻略キャラクターの攻略状況が100%にならない為、ラストのサブストーリーが開くことができません。
せめて、CGコンプリートとシーン・EDのコンプリートでラストのサブストーリーが開くようにして欲しかったです。
たった2・3文の未読を回収するために数周クリアしないといけなくなると・・・・ゲーム自体にも厭きてきます。

ストーリーの薄さ

人外に執着される主人公に、なにか裏がありそうなお兄さん、そして主人公と何かあった為執着し続ける人外達と素材は素晴らしかったが、それが全く活かせていませんでした。
特に主人公の幼い頃のキーとなる部分の描写に説得力が欠けており、なぜそれで人外達が主人公に執着するのかが分からず、読んでいても共感することができませんでした。
ヒロインとの恋愛はしっかりと書かれた割に、後半の展開がご都合主義になっている部分が多く、プレイしていておいていかれる感じがしました。
その為ハッピーエンドな筈なのに嬉しくなかったです。
攻略対象を4人にするのではなく、攻略対象を2人してもう少しストーリーを掘り下げて欲しかったです。

全キャラクターのサブストーリー

上記でストーリーが薄いと書きましたが、クリアすると全登場人物のサブストーリーを読むことができます。
そのサブストーリーを読むとキャラクター全員のことが少し分かるので、とても良かったと思います。

まとめ

イラストは一部アニメーションで表現しているところもあり、とても綺麗でした。
その分ストーリの粗さが目立ってしまうので少しもったいないゲームだと思います。

ゲーム情報

ジャンル:乙女ゲーム
テイスト:恋愛
発売:株式会社プラスワン
開発:3Daisy
発売日:2015/03/26
年齢区分:全年齢
公式サイト:http://plusoneservice.jp/walpurga/

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